世の中で発信されている内容
「医師」「副業」ではいろいろな情報が見つかると思います。
その中でも多いのは
「不動産投資」
です。
しかし、このブログでは、積極的には副業の第一選択としての不動産投資をおすすめしていません。
そもそも、なぜ世間では、医師に不動産購入をすすめするのでしょうか
それは
不動産業を取引する業者にとって利益があるから
です。
医師の給料は高額です。また、失業のリスクもすくないため、銀行から多額のお金を借りて、高額な不動産物件を買うことができます。
さらに残念なことに、医師のほとんどは、事業経営の知識がありません。
いわゆる「マネーリテラシー」が備わっていない人が多いです。
そのため、
ノーガードの相手に不動産の購入をゴリ押しすることができる。
言い方は悪いですが「カモ」なのです。
たしかに副業としての不動産業には数多くのメリットがあります。
- レバレッジが効く
元手が少なくても、銀行から資金を融資してもらって投資を行い、大きなリターンが期待できる。
- 相続税対策になる
購入後に一定期間が経過すると、不動産の評価額が購入金額よりも大幅に下がるため、現金を保有するよりも相続税を減らすことができる。
- 労力が少ない
一度購入し、運営(賃貸を行う)を開始したあとは、管理にさほど時間をかけなくてもよい。
しかし、ネットやYouTube、書籍で正しい情報が発信され、副業としての不動産業がポピュラーになる今日このごろでは、
よい不動産物件を見つけることは並大抵のことではできません。
「じゃあ、不動産について、じっくり勉強して購入しよう」
やる気のある人はそう思うかもしれません。
その選択は間違っていないのですが、少し考えてみてください
「それが本当にやりたいことでしょうか?」
医師になる理由は、いろいろあると思います。
- 人を助けたい。やりがいのある仕事がしたい
- なんとなく成績が良かったから
- 給料がよいから
と、様々ですが、
医師として、多くの優秀な若手を見てきた中で、
ちょっとした副業のつもりで手を出し始めたが
ローンが膨らみ、バイトで忙殺されるようになってしまった。
という専門医の先生や、
物件探しに時間が必要のため、専門をやめて、
名前貸しに近い状態でクリニックの雇われ院長をしている。
といった元外科専門医の先生など、
医師としての初志貫徹が副業によって妨げられてしまった人もたくさんみています。
もちろん、事業の才能に目覚め、
ビジネスモンスターのように複数の会社を経営するようになった人もいます。
ただやはり、受験や国家試験を努力で乗り越え、
医師になったからには、
「医師としてのキャリアに役立つ副業」
を身に着けておくことが
これからの医師には必要なのです。